2020年12月10日に行われたゆめみ主催のプロジェクトマネージメント勉強会で「Go To Eatキャンペーン立ち上げ」時のプロジェクトマネジメントについて5分のLTを行ってきました。
今年の半分以上をGo To Eatキャンペーンに費やしており、締め切りありきの開発では久しぶりのプロジェクトマネジメント業を行いました。日々の業務で創意工夫したことを短くまとめて発表する機会をいただき、準備してくださったゆめみの皆様、聞いてくださった参加者の皆様に感謝しております。
2020年12月10日に行われたゆめみ主催のプロジェクトマネージメント勉強会で「Go To Eatキャンペーン立ち上げ」時のプロジェクトマネジメントについて5分のLTを行ってきました。
今年の半分以上をGo To Eatキャンペーンに費やしており、締め切りありきの開発では久しぶりのプロジェクトマネジメント業を行いました。日々の業務で創意工夫したことを短くまとめて発表する機会をいただき、準備してくださったゆめみの皆様、聞いてくださった参加者の皆様に感謝しております。
スクラムガイドが更新されました。 変更について色々と考察・議論を見かけますが、個人としては「スクラムマスターは真のリーダーである」が引っかかっています。
自分の理解ではスクラムマスターは役職では無く役割でした。プロダクトオーナーも役割、開発チームも役割であって、上下関係のない対等の3者が存在することでパワーバランスが保たれ、プロダクトに向かう一致団結する力が生まれていたのだと思っています。
「スクラムマスターとしてサーバントリーダーシップを発揮して欲しい」というこれまでの説明は納得感がありました。 自分がスクラムマスターを人にお願いする時にも「リーダーをお願いしているわけじゃ無いよ」「チームをまとめて、サポートしてあげて」と説明するようにしていました。
元の文章にきちんとあたると「チーム・上位組織に奉仕する」とサーバントリーダー湿布の流れを汲む説明が記載されているのですが、リーダーと呼称してしまうことで違う問題を引き起こしてしまう気がしてなりません。
日本の組織の多くは管理職になる前のステップに「リーダー」という肩書き・役職を置いていることが多いと思います。 リーダーが一人選ばれ、メンバーがそれに従い、プロジェクトを進めるという構造です。 リーダーは出世街道に乗っている人だったり、次の管理職候補でだったり、チームを技術的にも精神的にも支えている人です。 従来からあるリーダーの肩書きを付け替えてスクラムマスターに仕立て上げることも少なくないようです。
「スクラムマスターは真のリーダーである」という短いメッセージと、「リーダーはプロジェクトをまとめて引っ張らなければならない」という従来の発想が結びつくことで、リーダーの「導いてあげないといけない」いう誤った責任感、メンバーの「リーダーに任せて後をついていけば良い」という誤った認識を増長してしまうのではないかというのが私の懸念です。 コミットメントに責任を感じないスクラムマスターは問題ですが、とはいえ真のリーダーという言葉を引っ張り出してくることで意識してもらうのは短絡的かなと感じました。
ガイドなのに解釈について皆が議論しているのが面白いなとブログ・Twitter・勉強会の様子を眺めていて感じました。 ガイドというよりも教典に近い位置付けをしている人が多いのだと思っています。
Agile Japan 2020の公募に応募したのが確か2020年の初春。5月の物理開催がキャンセルされ、11月のオンライン開催となり、ついに参加が叶いました。
応募した頃は昨年のAdvent Calendarで取り上げたLeSSの導入事例をもう少し肉付けして話そうかと思っていました。
しかし採択の結果20分枠となり、アジャイルジャパンの参加者層が「アジャイル開発これから」・「アジャイル開発始めてまもなく」の方が多そうなこともあり方針転換をしました。結果として「アジャイル」「スクラム」という言葉を使わず、なぜRettyが開発文化を変えようと取り組んだのかの核が伝わるように話を作って見ました。他の方の発表を見て「もう少し踏み込んだ話をしてもよかったかな」とも思いましたが、「アジャイルをやる」のではなく「アジャイルにやる」ことのアプローチが伝わっていれば幸いです。
発表の時に触れるのを忘れていましたが、今年のAgile Japanのテーマは「変える勇気、変えない勇気」でした。 20分の発表では取り組んだ結果簡単にできたように伝わる面もありますが、Rettyも1回で成功したわけではなく過去の失敗の下積みがあってのことだと考えています。 自分たちが何を大事にしていて変えてはいけないものが何か、そのために変えられることは何か。言葉にすると簡単ですがこれを継続することがアジャイルにやるの根幹にあるのだと思います。改めていいテーマでしたね。
Q1: 開発文化を正す戻すときに変えるもの変えないもので、特にポイントがありましたら教えていただけないでしょうか
A1: 会社・組織が大事にしてきたことには耳を傾けた方が良いと思います。 自分の中の正解を押し付けるのではなく、会社・組織にあった正解を一緒に探していくんだという姿勢が相手に伝わるのがポイントだと思います。
Q2: 組織、人の拡大に伴って、一番苦労されたことはなんでしょうか?どのように解決されていったのでしょうか?
A2: 表層的な事項が誤って伝わることでした。例えば「決定者が決めたことを開発がひたらすらこなす社内受託になってしまうんじゃないか」とか。 移行した1ヶ月は説明会・チームごとに説明・個別に説明などとにかく時間をとって誤解を解き、基本的な考え方を説明して回ることに専念しました。
Q3: サービス維持とGotoEatなどの突発案件とのバランス、優先度の考え方はどのようにしていらっしゃいますか?
A3: 四半期ごとに企画部門と開発部門である程度の握りをしています、例えば「サービス維持に20%の工数を使う」とか。 スクラムのストーリーポイントをざっくり分類し、割合がわかるようにしていています。 所定の割合に達しなかった/超過してしまった場合も、割合を戻すことに注力するのではなく、状況を整理して話し、目標を調整することに重きを置いています。
「開発文化を"正す"、または"戻す"」はグッとくる。人が増えると逆のことを始めてしまうのもあるあるなんだけど、やりがち。 #agilejapan
— y-moritake (@moriyasu0410) 2020年11月17日
ありがとうございました!!
— J.K@バンザイアーティスト (@project_J_K) 2020年11月17日
社内からも「もう一回みたい!」というコメントも! https://t.co/HtQChUcqTC
実は初参加だったのですが、Regional Scrum Gathering TokyoやScrum Fest XXXとは違った雰囲気でした。 それはコンサルタント・アジャイルコーチ、製造業・保険・インフラ、ツール販売、SIerなど固め・大きめの企業の参加者が多く、その事例発表の割合が多いことが影響しているかもしれません。connpassで見つかるアジャイル・スクラムの勉強会はWeb企業・自社事業でやっている人の参加が多いと感じていますが、それ以外にもこんなにもアジャイルを取り入れようとしている人が多いことに驚きました。
また発表スタイルとして事業会社の担当者+コンサルタント/アジャイルコーチの組み合わせが多いなと感じました。 発表構成が整えやすいから増えたのかと思われますが、事業会社の担当者の言葉で話してもらった方が臨場感が増し、聴く側も自分ごとに捉えやすいと個人的に感じます。 これからの1年間、自分の現場で奮闘し、来年のAgile Japanで情熱のこもった話ができる登壇者が一人でも増えることを願っています。 その実現のため、この後もAgile Japanはサテライト開催を計画しているようですが、登壇者の一人として、私に協力できることがあればお気軽にお声がけいただければ幸いです。
スクラムフェス札幌2020で登壇の機会をいただき話してきました。 Regional Scrum Gathering Tokyo 2020で相談したスプリントレビューのやり方について改善を試行錯誤してみたまとめとなっています。
他所のチームはどんなスプリントレビューをしているのだろうと疑問に思ったので会期中にGoogle Formでアンケートも取ってみました。
はずかしながらレティだと思ってました。。
よくある間違いですが「れってぃ」です。よろしくお願いします!
ステークホルダーどころかPO的な人も来ない世界にいる。
見たことあります。不適切なプロダクトオーナー(適切な人が他にいる御用聞き、Fake Product Owner)ほどレビューに興味ないですよね。何をやるか決めるだけが仕事と思っているような。
MIROやMURALで付箋貼っといてーの方が、今ならいいのかな
「レビューのコメントや質問をチャットに流している」に対してだと思うのですが、これも使い慣れているならありでしょうね。 ただ最初の1枚目を貼る人の心理ハードルが高そう。
司会と賑やかし、どっちが重要なんだろう
個人的には「賑やかし」の方が効果が高い印象持ってます。
DONEになったらチェックか。チェックしたらDONEにはしないのかな。
チェックしたらDONEですね。「DONEになったと思ったらプロダクトオーナーに確認してもらいDONEとする」が正しいと思います。
そこから気づきが生まれることが少ない
はじめに計画ありきで、計画を分割してスプリントに落とし込んでいるとこうなりやすい気がします。 スプリントゴールに「なんでこれをやるんだっけ」の答えを含めておくと良いかと思います。
運用チームなので完成品のようなものが無い場合が多く、レビューの対象の選定に困る。
あー、わかります。チームの成果アピールが課題であれば551メソッドを試してみてもいいかもしれません。そうでないなら短くやったことと、それによる効果(KPIとかメトリクス見るとか?)を確認するぐらいでもいいのかなと思っています。
ステークホルダーがたくさんいるが、予定が急遽埋まって来れなくなることもあるため、週に複数回実施したいと思っている。
同じ内容で何回かデモするのはやったことがあります。全員集まると大変ですけど代表者でやればそこまで手間ではないですしね。 あとは初回を録画して、それをみてもらうという手もあると思います。
チームがドキュメントを読み上げるだけで、デモなどを通して顧客の感想、要望を収集できていない
プロダウトオーナーにデモしてもらうと、チームと違った視点で成果物をアピールしてくれると思います。
スプリントレビューの場で、SMは何をする人なのか、わかっていない
司会やファシリテーションすることが多いですね。個人的にはレビューでフィードバックが十分に収集できないことが続いたらそれを直す責務を持っているのだと思っています。
LeSS的な複数チームのレビューでうまくステークホルダーをさばきながら十分な時間をとる方法
指摘をメモしておき、「関係メンバーを集めて別途議論の機会を設けましょう」で良い気がします。
運用チームという特性上、POとDEV(インフラ)の1 on 1形式で1週間の納品の儀式として行う事にしたが。、POのマネジメント能力が飛躍的に向上し、コミュニケーションが劇的に改善した。
レビューを始めるとプロダクトオーナーの意識が上がることはありますよね。できたら確認しないといけないとか、次に何をするのか前もって考えておかないといけないとか、なぜそれをやるのか聞かれたらきちんと答えられないといけないとか。改めて文字にすると当たり前のことですが、なあなあでやっていた仕事の進め方が正されるような感じ。
自分のソリューションを自慢する
何回かに一回、レビューそのものの満足度を参加者にアンケート形式で聞くようになってから手応えあるレビュー増え始めたのでたまにアンケートとってみるといいかもです
これは良さそうですね。うちでも取り入れてみます。
RSGT2020でいただいたアイデアで紹介できないものが多数ありました。
今日時点のアンケートを記事末尾に貼っておきます。
社内でアジャイル開発を議論するSlackチャンネル #tech_agile に見かけた良記事をよく放流しているのですが、社外向けでも需要があるかもなと思い試しに公開してみます。有用そうだったらシリーズ化するかも。
分量も多くたまに見返すと新たな発見があるかも。
LeSSに移行したatama plusの開発体制図
atama plusはLeSS見学レポートもありました。
norihiko-saito-1219.hatenablog.com
自社に似ている雰囲気を感じる
LeSS事例、複数PdMの同期はうちも学ぶところがあるかも
Why communication is important in software development 🙂 pic.twitter.com/1I2v9cPMKT
— Ricardo Ferreira (@riferrei) 2020年9月18日
練習問題が面白そうだったので自分のブログに回答を載せてみます。
A : 「進捗どうですか?」→「順調です、進捗80%です」→「問題が発生してスケジュール遅延しそうです」というよくあるダメな進め方をしないため。 チームの外から見て見える形で状況がわかるように保つ。
透明性がある状態の具体例とは・・・
A : 定期的に検査を挟まないと、自分たちが進んでいる方向性・スピードが十分なのか判断がつかないため。
検査できている状態の具体例とは・・・
A : 新しく得た情報・変化した状況に追従し、計画を見直していくため。週間天気予報を毎日更新するのと同じ。
適応できている状態の具体例とは・・・
A :
Nizi ProjectのJ.Y.Park氏に学ぶことが多いなと最近感じているので(※番組は未視聴)
A : 利益が相反する事象の決定は誰かが決めるしかなく、複数人いるとその判断基準や責任がぼやけてしまう。
A : 自分たちの管理を自分たちでできるチーム。マネージャーがマイクロマネジメントで進めるのであればマネージャーの能力を超える成果は生み出せない。 何かしら見落としや対処遅れが発生し、チームが成果を出す阻害要因になってしまう。
A : 開発にリズムを持たせるため、一定間隔で経常的にアウトプットを出していくため、うまくいかない時に比較しやすくするため。
A : スプリントの期間を延ばすのは簡単だけど今うまく行ってないなら振り返りをして短く改善していった方がよいし、もう少し1週間で続けてみたらどうかな? 3スプリント続けて終わらなかったなら、次のスプリントは思いきってやることぐっと減らしてみたら? もし全部終わったならバックログからおかわりしたっていいんだし。
理由:スプリントを長くするのは最後の手段。立ち上げ当初は振り返りを数多くこなして改善サイクルを作った方が良い。
A : 開発を始めて見落としが見つかったらリスキーじゃない? 今回はラッキーだったけど、いつも全てを見通してから開発に着手できるわけじゃないからある程度のところでプランニングは打ち切って手を動かすのは大事だと思うよ。1週間の開発なら2時間ぐらいが上限じゃないかな? 少し開発してみて改めて計画を見直すならそれでもいいからさ。
理由:設計は十分に行った方が良いが、手を動かさないと何も経験できない。経験できなければ開発を進めるリスクはちっとも下がっていないことになるため。
A : 完了の定義が満たせていないのは開発チームと私の責任です。リリース調整までお願いしてしまって申し訳ないです。開発チームと話し合いをして改善を検討します。 ・・・と伝えて完了の定義をチームが確実にできるレベルにまでいったん落とす。その上で少しずつ完了の定義のレベルを再度上げていくようにする。
理由:守れない崇高なルールを掲げるよりも、自分たちのレベルに見合ったルールを守り、スキルアップしていく方が良いと考えます。
A : Web APIを開発しているチームのところへ行き、「バックエンドと繋いでの開発・検証を回していきたいので開発を手伝わせてください。お作法にはきちんと従いますのでmm」という話をして、コードを触っても良い了解を取る。
理由:チームは価値提供に必要な上(Androidアプリ)から下(Web API)まで触れるべき。そうでないとデリバリーが他依存になってしまい、安定したデリバリーができなくなる。
Clean Agileを読みました。 きちんとした書評は会社のTech Blogで公開予定のため、ここではボブおじさんの発言に対して個人的に感じたこと・考えたことを書き留めておきます。
書籍の中で一貫して否定されていました😭
書籍の中で「そんな問題は存在しないと思う」とされていました、そうなのかな🤔
今の会社で大規模スクラム(LeSS : Large Scale Scrum)を推進していますが、「これは本当に必要なものなのか、疑う気持ちはわからんでも無いな」という気持ちもあります。 「すでに開発者がたくさんいるから大規模アジャイルを導入しなければならないんだ」となっているような感覚です。 自分で事業スピードと開発者数をコントロールできるのであればやりますかと言われると・・・やらないかもしれません。 チームのスケーリングの話は昨年末にCopeの話を聞いたときも考えさせられました。
ボブおじさんは小さなスクラムチームをたくさん作れば良いんだと主張していたように思えたのですが、それはそれで良いとも思えません。 またBasecampが少人数チームで2年かけてHEYを作ったという話を聞くと、「人数を増やしてリリースまで短くすることはできなかったのか」とも思ってしまいます。
「皆が一丸となり、偉大なサービスを、再現性を持って作れる」これがポストアジャイルなのかもしれません。
こちらはインドネシア・バリ島で撮影されたミナミゴンズイの稚魚の群れです。塊となって捕食者から身を守りつつも、群れ全体で回転しながら海底のエサを食べています。これなら、どんな魚も逃げてしまいそうですね。pic.twitter.com/15sWjDtC5I
— エピネシス (@epinesis) 2020年10月10日
スクラムガイドはソフトウェア開発のためのものという前置きを外していますが、スクラムよりも広義を指すアジャイルがソフトウェア開発だけのものというのはうーんと思います。 アジャイルHRや開発以外のスクラム導入事例も少なからずあるのでこの先もっと広まるのでは無いかなと考えています。
自分もアジャイル開発に取り組むようになって4年半ほど経ちましたが、CSM/CSPOなどの資格試験は取らずにきてしまいました。 一線級のコーチの言葉で学べるメリットは有用だよなと思うのですが、資格試験そのものに意味がないことは同意です。
RSGTに行くとみんな資格好きだなーと思います(参加賞に取得資格を示すシールが貼れるようになっているんです)
「コーチいらない」といいながら「自分自身の振る舞いを確認するのにコーチは有用」とも言っていて書籍の中で主張がぶれています。
「コーチいらない」といいながら、後になってコーチングについて意見の異なる友人を肯定する一節が入り、どっちのスタンスなんだろうと混乱しましたが、コーチはいらないがボブおじさんの基本スタンスのようです。(補足いただいて訂正しました)
始めたばかりのコーチ(=トレーナー)はずっとは必要ないけど、定期的にアジャイルから外れていないかを確認するための壁打ち相手は必要なのではないかと思います。
「陳腐化するはずがないことを皆で合意して署名したのだから見直す必要がない」というのは腹落ちしました。
RSGTもそうですが、「フワッとした」思想を話すプロポーザルが増えているなと感じていたので、アジャイルな開発を支える技術プラクティスへの揺り戻しが来る気がしていますし、自分が外部発表をする時にもそのような割合を増やして行こうかなと思っていました。
この間1回目が開催されたAgile Tech EXPOはドンピシャですね。