tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

複数チームでのスプリント計画

f:id:tune:20180618082206p:plain

概要

LeSS(Large Scale Scrum)で行う、複数チームで1つのバックログに基づいてスプリント計画を立てる時のやり方。

詳細

第1部

プロダクトオーナー、チームの代表者1〜2名(スクラムマスターでなくてもよい)が参加し、どのチームが何のストーリーを担当するのかを決定する。やりかたは特に定められていないが、紙や付箋にストーリーをあらかじめ書いておき、早い者勝ちでチームに選んでもらうのでよい。

プロダクトオーナーやスクラムマスターは事前にストーリーをチームに割り振ることはしない。あらかじめ割り振ってしまうとチームが割り当てられたストーリーのみに注目するようになり、全体でのより良いやり方(ストーリーXはチームYがやった方が早く終わる)を考える力が弱まる。

第1部は短く終える。各チームで担当するストーリーが決まったらプロダクトオーナーが確認し、問題なければ第2部を始める。優先順に担当されてないと感じたら再度割り振りを見直してもらう。

第2部

通常のスクラムでのスプリント計画と同じ。 他チームの作業に影響があるストーリーがあるかもしれないため、全チームが近くの場所でスプリント計画を検討し、必要があれば気軽に声を掛け合えるのが良い。

FAQ

チームによってストーリーの難易度が違うので、見積もりが変わってしまうのでは?

見積もりはプロジェクト全体のスケジュールを見積もるためのものではなく、担当を決めるための参考(どのくらい時間がかかるか、スプリント期間内に終えられるか)に使うものである。チームに割り当てられた後に見積もりを正す行為は意味がない。

ネタ元