tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

コンポーネントコミュニティー & コンポーネントメンター

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概要

複数チームで1つのプロダクトを開発していると、あるコンポーネントが特定の所有者を持たないことになる。 「事前に設計をやりすぎない」というアジャイル開発の進め方と合わさるとコンポーネントの設計がぐちゃぐちゃになる。 開発チームをフィーチャーチームで構成するとコードはチームで共同所有されるため、より責任の不在が顕著に問題となる。

詳細

特定コンポーネントの設計に関する相談役を任命する。または開発に関与する各チームからメンバを選出してコンポーネントコミュニティーを設ける。あくまでメンター(指導者・助言者)であって、品質管理の門番ではないことに注意すること。

LeSS発案者のBas Vodde氏は当初「コードガーディアン」と呼んでいたらしいが、テストの不足やカバレッジの不足などコミットを阻害する品質の門番化してしまう例が発生し、呼び名を再考したとのこと。 組織やチームによって品質管理基準の達成が求められることがあるかもしれないが、コンポーネントコミュニティ・コンポーネントメンターに基準設定の役目を持たせるのであれば、関連する全チームからメンバーを選出し、担当者が不在のまま規則が決定するのを避けなければならない。

個人的には開発チームが十分に自立しているならばメンター呼びでも良いが、経験者による十分な注視が必要ならば「コードオーナー」のような呼び方も有効かもしれない。

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