tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

LeSS Conference 2018 New Yorkの発表資料

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はじめに

9月にNYで行われたLeSS(Large Scale Scrum)のカンファレンス資料がどこかで見れないか、SlideshareやSpeakerDeckをずっと探していたけど、公式サイトで公開されていた。

LeSS Conference 2018 New York - Large Scale Scrum (LeSS)

左のサイドバーにある"Program"をクリックすると、基調講演(Keynotes)と下記5種のジャンル別ページにアクセスできる。

  • Experience - Experience reports by people in LeSS adoptions
  • Experiments - Practices to improve your LeSS adoption
  • Games - Games to learn about LeSS
  • Training Snippets - Snippets of LeSS Training and reflection on them
  • Open Space

気になった資料公開されている公演

LeSS Huge at Nokia

基調講演の1つ。NokiaでLeSS/Less Hugeを導入したお話。公式サイトのCase Studyでも公開されている事例だが、時系列の組織変化が記載されている。大規模導入は年単位で変化し続けなければならず大変だというのがよくわかる。

LeSS Huge at BMW

BMWの自動運転開発でLeSS/LeSS Hugeを導入したお話。導入途中のワークショップの写真がたくさん紹介されており、当時の臨場感が伝わってくるよう。またワークショップの写真からかなり準備して移行を計画していたのかと想像できる。

Large group Product Backlog Refinement in LeSS & LeSS Huge

LeSSでのバックログリファインメントの実際をドローンでのピザ配達を手がけるスタートアップの事例を参考に紹介している。大きな事業目的から重要な最初のバックログアイテムを見つける流れが面白い。

What is our Product?

LeSSでは有期のプロジェクトではなく、プロダクトとして開発に取り組み、プロダクトの定義を大きく捉えることを推奨している。この公演では良いプロダクトの定義の見つけ方について話されている。途中紹介されている手法は講演者が考案したDiscover to Deliverというものらしい。

The LeSS Scrum Master

LeSSでのスクラムマスターのあり方を説明している。プロダクトの方向性を決めるプロダクトオーナー、プロダクトの作り方を決めるチームメンバーに対し、チームの代表がスクラムマスターではなく、チームの生産性を高く保つために組織・体制に責任を持つというのがLeSSにおける役割としてしっくりきた。

おわりに

2019年は9月にドイツ ミュンヘンで行われるらしい。公式サイトの画像にビールアイコン貼ってあって行きたい気持ちが駆り立てられる。