報告のやり方を揃える
概要
アジャイル開発・スクラムで開発スケジュールの確認、進捗を測る方法としてはバックログ・バーンダウン(アップ)チャート・ベロシティ・スプリントレビューと様々なやり方が存在する。しかし旧来組織の中で一部チームだけがアジャイル開発に取り組んでいる状況だと、他のチームとの報告のやり方が異なることで懸念を示されたり、内容が理解されなかったりすることがある。
このような場合、無理にアジャイル・スクラムのやり方を押し付けて理解させるのではなく、旧来組織のフォーマットに進捗を変換して報告すると良い。
チームの対外的な窓口としてはスクラムマスターがその役割を担うのが良さそうだが、管理職が行っても、プロダクトオーナーが行っても問題ないと考える。報告対象が状況を把握しやすく情報をまとめられる人が担当すれば良い。
どこから報告のやり方を変えるべきか? アジャイル開発に巻き込む管理職の見分け方は?
報告フォーマットを変えることでアジャイル開発に取り組むことに対する波風を抑えることができるが、少しでも抵抗されたら即フォーマットを変えれば良いというものでもない。
組織の階層を上に辿っていくとある地点で「開発対象が理解できる管理職」から「管理のための管理職」に切り替わる箇所がある。ここがアジャイル開発に巻き込む管理職を見分けるポイントで、「開発対象が理解できる管理職」までを巻き込むようにすれば良い。報告フォーマットを切り替えるタイミングもここになるように組織にアジャイル開発を広めていくことを目標にする。
ネタ元
認定LeSS実践者研修にて