アジャイルプラクティスを整理する : Agile Landscape v3とOpen Practice Library
はじめに
Regional Scrum Gathering® Tokyo 2019に参加してきました。
初日の基調講演を行なったGabrielle Benefieldさんのスライドで紹介されていた「アジャイル開発に関するプラクティスは多すぎる」という意味合いで引用されていたAgile Landscape v3と、Gabrielleさんが教えている"Outcome Delivery"フレームワークを使ってまとめられたOpen Practice Libraryが面白かったので紹介します。
Agile Landscape v3
下記が原典で、作者はDeloitteの方のようです。
www.slideshare.net
見た目のインパクトが強すぎて、中身が正しいのかは全く終えていません。 下記のような批判記事もあるので、見た目の面白さはあるけど実用的なものではないと思います。
Open Practice Library
・・・の前に、Outcome Deliveryフレームワークの紹介
「どう作るのか」だけでなく「なぜ作るのか」、「作った結果、何を学びどう方向転換するのか」を含めてぐるぐると考えを深めていきましょうという思考のフレームワークです。トヨタの「なぜなぜ5回」に似ていると思いました。
思考を深める流れはメビウスの輪の形になっており、3つの領域に別れています。
- Discovery Loop : なぜ作るのか、誰のためなのかを考える
- Options Pivot : 1, 3を踏まえ、どのような選択肢があり、どれを採用するかを考える
- Delivery Loop : 実装・提供を行う
Outcome Deliveryでは各フェーズごとにあったアプローチをまとめたカードがあり、その中から適切なものを選択して使うそうです。
興味がある方は下記を参照されると良いと思います。
改めて "Open Practice Library"
上記フレームワークを使ってアジャイル開発のプラクティスをまとめたものです。Redhatが自分たちのためにまとめたものをOSSの精神で公開していると公演で聞きました。Googleで検索しにくそうなサイト名なのが日本では知られていない要因かもしれません。
サイトを見るとこんな形で分類されていました。
- Discovery Loop
- Options Pivot
- Canaryリリース
- バックログリファインメント
- ...
- Delivery Loop
- スプリントプランニング
- デイリースクラム
- レトロスペクティブ・ふりかえり
- ...
あまり知られてなさそうなものもあるので時間を見つけて見てみると良いと思います。