帆船のふりかえり / Sailboat Retrospective
はじめに
チームのふりかえりはいつもKPTを使ってしまいますが、Agile Talks vol.1で帆船のふりかえりというものを知りました。日本ではあまり聞きませんが、海外では割とメジャーみたいです。"sailboat retrospective"で調べると例がたくさん見つかります。
sailboat retrospective - Google 検索
一度聞けばやり方は簡単に覚えられますが、実践する人が増えるように日本語でやり方をまとめておきます。
やり方
- 中央に帆船、左右の一方に追い風の絵、もう一方に島の絵を描く。
- 船の下に錨と岩の絵を描く。
- 各箇所ににチームの現状を当てはめてコメントを書く。
- 追い風 : チームにとっての追い風、チャンス・機会
- 島 : チームが到達したいゴール・ビジョン
- 錨 : チームが島を目指すにあたり阻害要因となっていること
- 岩 : 気にしなければならないリスク
KPTとの違いとして、「絵を描くことでチームのムードを表せる」、「帆船とゴールの位置関係を生かして中期的な目標・長期的な目標を表現できる」ことがあるかなと感じました。
森さん(@viva_tweet_x)からのアドバイス
ふりかえりで有名な森さんから、RSGT2020の会期中にやり方を聞く機会があったので、もらったアドバイスを紹介します。
順序は決まっていないが、KPTと同じ順序でやると良い
コメントを記入する箇所がいくつかありますが、KPTと似たような項目なので、K->P->Tの順に話していく方が話しやすいそうです。
すなわち下記の順となります。
- Keep : 追い風
- Problem : 阻害要因・リスク
- Try : ゴール
モチーフは帆船でなくても良い
ゴールを目指すモチーフとそれを阻害する要因があればよいので帆船以外の絵でもできるそうです。
例えば縦長のホワイトボードを使う時は空を目指す気球・ロケットで絵を描くと似たようなふりかえりができます。