tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

スクラムフェス札幌 2020で「もりあがるスプリントレビューをしよう」という話をしてきました #scrumsapporo

はじめに

スクラムフェス札幌2020で登壇の機会をいただき話してきました。 Regional Scrum Gathering Tokyo 2020で相談したスプリントレビューのやり方について改善を試行錯誤してみたまとめとなっています。

他所のチームはどんなスプリントレビューをしているのだろうと疑問に思ったので会期中にGoogle Formでアンケートも取ってみました。

forms.gle

感想・反応など

Discord(参加者限定)でいただいた質問・コメント(抜粋)

はずかしながらレティだと思ってました。。

よくある間違いですが「れってぃ」です。よろしくお願いします!

youtu.be

ステークホルダーどころかPO的な人も来ない世界にいる。

見たことあります。不適切なプロダクトオーナー(適切な人が他にいる御用聞き、Fake Product Owner)ほどレビューに興味ないですよね。何をやるか決めるだけが仕事と思っているような。

MIROやMURALで付箋貼っといてーの方が、今ならいいのかな

「レビューのコメントや質問をチャットに流している」に対してだと思うのですが、これも使い慣れているならありでしょうね。 ただ最初の1枚目を貼る人の心理ハードルが高そう。

司会と賑やかし、どっちが重要なんだろう

個人的には「賑やかし」の方が効果が高い印象持ってます。

DONEになったらチェックか。チェックしたらDONEにはしないのかな。

チェックしたらDONEですね。「DONEになったと思ったらプロダクトオーナーに確認してもらいDONEとする」が正しいと思います。

アンケートより

スプリントレビューに感じる課題はなんですか?

そこから気づきが生まれることが少ない

はじめに計画ありきで、計画を分割してスプリントに落とし込んでいるとこうなりやすい気がします。 スプリントゴールに「なんでこれをやるんだっけ」の答えを含めておくと良いかと思います。

運用チームなので完成品のようなものが無い場合が多く、レビューの対象の選定に困る。

あー、わかります。チームの成果アピールが課題であれば551メソッドを試してみてもいいかもしれません。そうでないなら短くやったことと、それによる効果(KPIとかメトリクス見るとか?)を確認するぐらいでもいいのかなと思っています。

ステークホルダーがたくさんいるが、予定が急遽埋まって来れなくなることもあるため、週に複数回実施したいと思っている。

同じ内容で何回かデモするのはやったことがあります。全員集まると大変ですけど代表者でやればそこまで手間ではないですしね。 あとは初回を録画して、それをみてもらうという手もあると思います。

チームがドキュメントを読み上げるだけで、デモなどを通して顧客の感想、要望を収集できていない

プロダウトオーナーにデモしてもらうと、チームと違った視点で成果物をアピールしてくれると思います。

他の人に相談したいスプリントレビューの悩みはありますか?

スプリントレビューの場で、SMは何をする人なのか、わかっていない

司会やファシリテーションすることが多いですね。個人的にはレビューでフィードバックが十分に収集できないことが続いたらそれを直す責務を持っているのだと思っています。

LeSS的な複数チームのレビューでうまくステークホルダーをさばきながら十分な時間をとる方法

指摘をメモしておき、「関係メンバーを集めて別途議論の機会を設けましょう」で良い気がします。

他の人に教えたいスプリントレビューのコツがあれば教えてください。

運用チームという特性上、POとDEV(インフラ)の1 on 1形式で1週間の納品の儀式として行う事にしたが。、POのマネジメント能力が飛躍的に向上し、コミュニケーションが劇的に改善した。

レビューを始めるとプロダクトオーナーの意識が上がることはありますよね。できたら確認しないといけないとか、次に何をするのか前もって考えておかないといけないとか、なぜそれをやるのか聞かれたらきちんと答えられないといけないとか。改めて文字にすると当たり前のことですが、なあなあでやっていた仕事の進め方が正されるような感じ。

自分のソリューションを自慢する

何回かに一回、レビューそのものの満足度を参加者にアンケート形式で聞くようになってから手応えあるレビュー増え始めたのでたまにアンケートとってみるといいかもです

これは良さそうですね。うちでも取り入れてみます。

言及いただいたブログ

qiita.com

時間がなくて発表に入れられなかったこと

RSGT2020でいただいたアイデアで紹介できないものが多数ありました。

  • ユーザーを真似て演劇形式でデモする
  • ステークホルダー / プロダクトオーナーにデモしてもらう
  • 実際に触ってもらう/遊んでもらう (ゲーム開発の事例)
  • スプリントレビューのテーマを決める
  • プロダクトオーナーに語ってもらう。

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スプリントレビューについてのアンケート結果

今日時点のアンケートを記事末尾に貼っておきます。

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