tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

登壇ネタを考えるコツ

この記事はScrumFestSapporo2020 Advent Calendar 22日目の記事です。

adventar.org

はじめに

外部登壇を増やして行こうと考え始めた2019年の中頃、Regional Scrum Gathering Tokyo 2020(以下RSGTと表記)にプロポーザルを出してみましたが結果は落選でした。同じネタを磨いて再挑戦するのか、違うネタを考えるのか、同じネタで違うカンファレンス・勉強会に投稿してみようか・・・。そんな気持ちでスタッフ・スピーカー・スポンサーだけが参加できるRSGTの前夜祭に行ったのが2020年1月のことです。そこでスクラムフェス札幌の準備を進めていたネモトさんと知り合い、「今度札幌でカンファレンス開くのでぜひプロポーザル出してください」とお声かけいただいたことから、RSGT参加中ずっとプロポーザルのことが頭から離れなくなりました。

登壇ネタを考えるのは難しい、そう思っていた時期がありました

RSGTの最終日はみんなで議題を持ち寄って話すOST(Open Space Technology)でした。そこで私は議論ネタとして当時会社で悩んでいたスプリントレビューの雰囲気改善について提案し、多くの方からいろんな意見をいただきました。

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OSTのメモ

そこでふと気がついたのです。「これまとめ直して & 自社で実践してみた内容まとめればプロポーザルになるんじゃないか?」

ということでスクラムフェス札幌にプロポーザルを出してみました。

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1件出してみると「せっかくだから大阪にも何か出せないかなー。あっ、RSGTの基調講演でマネージャーの話多く出てたけどマネージャーの参加者・事例紹介少ない気がするから面白いかも」ということで、スクラムフェス大阪にも続けてプロポーザルを出してみました。

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スクラムフェス三河もプロポーザルを出すことを考えましたが、「せっかくだから会社のメンバーにも出して欲しいな」と思い、プロポーザルのたたきを作るぐらいまで手伝って2件を投稿 & 採択してもらえました。

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ここに挙げた以外でも採択されたやつ・採択されなかったやつ複数ありますが複数のカンファレンス・勉強会に全て違うネタでプロポーザルを出すことが継続できています。吹っ切れたのもあると思いますが、ネタを考えるときの心構えも前と少し変わったなと思うところがあります。

登壇ネタを考えるコツ

  1. 悩み相談して、もらえたアドバイスをまとめてみる
  2. 業務での1番の困りごとを出してみる
  3. 複数人で考える

1. 悩み相談して、もらえたアドバイスをまとめてみる

自分がスクラムフェス札幌で使ったのがこれです。最近OSTを伴う勉強会・カンファレンス増えてきましたが、その場限りの情報共有で終わることが多く、後でブログにまとめられることも少ないのが現状です。やってみてどうだったと報告があるのほとんどないでしょう。

多くの人の知見が集まっているので、これをまとめて発表する・やってみた結果を報告するのはアリかと思います。話の筋立てを考えるのも難しくないはずです。

2. 業務での1番の困りごとを出してみる

1に少し重なるところもありますが、一番時間を費やしている困りごとを発表対象にすると良いでしょう。困りごとを解決できれば業務の成果をそのまま外部発表につなげることができますし、仮に解決できなかったとしても状況を整理して公開することでいろんな解決策を募ることができるはずです。

非採択でしたが、自社だとこれが近しいかも。

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3. 複数人で考える

個人では大したことないと思っていることも、他人からしたら十分ネタになる興味深い話に見えていることは少なくありません。会社の同僚、コミュニティの知人に相談してみると「XXXの話してみたら?」とアドバイスをもらえると思います。会社の同僚と行う場合、誰がプロポーザルを書くかは置いておいて、ひとまずネタを出し切ることに注力する方がうまくいくと思っています。

2019年にRettyで行った事例として、昨年のAdvent Calendarでまとめてもらったものが下記です。

engineer.retty.me

おわりに

プロポーザルは「成功事例をきれいに話さないと」と思ってしまいますが、実際の講演を聞いてみるとうまくいってない例も少なくありません。自分たちの取り組んでいること・困っていることを広く問う勇気を持つことで、よりよいプロダクト開発につなげていけると思っております。

来年、1人でも多くの方がプロポーザルを出す助けになれば幸いです。