スクラム開発を取り入れるためにパイロットプロジェクトを作るべきか

概要

結論から言うと「無い」。

開発・組織・社内全体をアジャイル開発・スクラム開発に切り替えるためであっても、複数のプロダクトを、複数のチームで別個に開発する限りは一気に取り入れた方が良い。

詳細

パイロットプロジェクトの目的

weblioの説明が短くまとまっていました。

実際的ではあるが限定された運用条件のもとで,情報処理システムの暫定版を試験するように計画されるプロジェクトであって,後にそのシステムの最終版を試験するために使用されるもの.

少数のチームで実験的な取り組みを行い、学んだことを踏まえて次のプロジェクトに活かしたり、組織内に横展開を図るための進め方です。

なぜスクラム開発はパイロットプロジェクト方式と相入れないのか

スクラム開発は不透明な課題に対して、チームとして協力し合い、チームの自律性を促し、メンバの成長を実現させ生産性を高める人にフォーカスしたフレームワークです。チームが取り組むプロダクトが違えば、チームメンバの性格や能力も異なり、各チームが直面する困難も異なります。

スクラム開発を学ぶために外部からアジャイルコーチを招き、小さくスタートする形がよく見られますが、チームが得た学びはチームのものであり、別のチームでも活用可能な一般的な知見が得られるかは保証できません。むしろ一斉に導入した方がアジャイルコーチが全員を集めて知識を集中的に教えることができ、レベル差が小さいスクラムマスター同士で困ったことを相談でき、組織へのアジャイル開発導入も短時間で完了します。

1つのプロダクトを大人数・複数チームで開発する場合はどうするか

たくさんのアジャイル開発チームを作るのであれば一気に導入した方が良いですが、1つのプロダクトを手がける大規模チームを作る場合はプロセス変革・組織変革を伴うため一気に導入してはなりません。

小さな単位で初め、少しずつ拡大していきます。

ネタ元

LeSS実践者研修で講師だったBas Vodde氏の話より。