バックログ管理でデジタルツールを使わない方が良い理由
概要
JIRAとかRedmineとかVersionOneとかXXXとか。 プロダクトバックログはまだ良しとして、スプリントバックログは絶対に避けること。
- 拠点分散されていませんか
- ツールを強制されていませんか
- PCを向いて話すことになり、ミーティングでの雰囲気が悪くなりませんか
- タスクが増えても気がつきにくいと思いませんか
- 顔を上げると見えるようになっていますか
1. メンバが拠点分散されていませんか
離れた場所で働く人がチームにいることがデジタルツールを使う理由になっていませんか。 地理的に離れた人とアジャイル開発を行うことは難易度が高いです。 ツールを導入するよりも同じところで働く解決策が取れないかをまず考えましょう。
2. デジタルツールを強制されていませんか
「全社標準」の名の下にデジタルツールを使わされていませんか? 強制的に使わされるものではチームの生産性は上がらないでしょう。
またデジタルツールを使う場合、チーム内のやり取りがツールの仕様に制限されてしまいます。 チームが開発効率を高めるための施策を思いついてもツールの限界がチームの改善の限界になってしまいます。
3. PCを向いて話すことになり、ミーティングでの雰囲気が悪くなりませんか
スプリント計画ミーティングで皆がノートPCを覗き込んで話すことになります。 お互いの顔を見て話した方がいい雰囲気になりませんか。
4. タスクが増えても気がつきにくいと思いませんか
スプリント途中で誰か(例えばスクラムマスター)が新規タスクを追加したとして、デジタルツールで気がつきますか? アナログだと視覚的に差分が見えるので気がつきやすいでしょう。
5. 顔を上げると見えるようになっていますか
スプリントが順調に進んでいるかはこまめに確認が必要です。 ブラウザやアプリを起動して画面を切りかえないと見えないのと、顔を上げると自然と目に入るのでは大きな違いがあります。
備考
スプリントバックログはカンバンボードでなくてもよいです。 例えばソフトウェアの全体図を描き、改善を入れるポイントに付箋を貼るだけでも役割を果たすことができます。
ネタ元
2018年5月 LeSS実践者研修にて