LeSS (Large Scale Scrum)
LeSSとは
スクラムをベースとした複数チームで1つのプロダクトを開発する"大規模アジャイル開発"の方法論。 開発に関する決まりごとを少なくすることで開発の効率化を測ることが基本的な考え方にある。
- プロセス/工程が増える→ドキュメント/コミュニケーションコストが増える。
- 役割/調整役が増える→責任感が個人/チームから失われる。
現場ごとの背景(コンテキスト)を重視しており、全ての現場で共通に適用できる「ベストプラクティス」ではなく、現場で考えた施策を「実験(Experiments)」し、うまくいくやり方を探索・適応してくことを推奨している。
とはいえ何もルールが無いところから始めるとうまく回らないため、最低限守るべき規則(Principles)と全体の枠組み(Frameworks)、多くの現場で適用できるプラクティス(Guides)が用意されている。
概要
1人のプロダクトオーナー、スクラムマスター+開発者で構成される複数のスクラム開発チーム、ステークホルダーで構成される。 プロダクトバックログは全体で1つである。
スプリントの始まりに行う計画会議が「全体→チームごと」、スプリントの終わりに行う振り返り「チームごと→全体」の2段階構成になっている。
各チームが独立して価値が提供できるよう、コンポーネントごとにチームメンバを固めるのではなく、チーム単独で製品全体が開発できるフィーチャーチームで構成する。
実践のためのガイド(少しずつ書き足しています)
参考情報
動画
書籍
Large-Scale Scrum: More with LeSS (Addison-Wesley Signature Series (Cohn))
- 作者:Craig Larman,Bas Vodde
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: ペーパーバック
LeSSの流れや基本ポイントが紹介されている。
- 作者:Craig Larman,Bas Vodde
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2008/12/08
- メディア: ペーパーバック
大規模アジャイル開発をする上で取り組むべきことや避けるべきことが紹介されている。
- 作者:Craig Vodde, Bas Larman
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2010/01/26
- メディア: ペーパーバック
現場プラクティスの紹介。レガシーコードの扱い方、CIの導入、オフショア開発など。
Web
- Overview - Large Scale Scrum (LeSS) (公式サイト)
- LeSSのルール (February 2016 (5)) - Large Scale Scrum (LeSS)
- LeSS (Large-Scale Scrum) の概要 | Ryuzee.com
- 認定LeSS実践者研修を受けてきた - Qiita
採用例
公式サイトのCase Studiesにまとまっている。
BMWの自動運転車の開発はLeSSを使っているそうです。