@yohtakuさんからLeSSのプラクティスをどう実践しているかに関する質問をいただいたのでブログにも転載しておきます。
1:バザー形式のスプリントレビューのやり方
Q: 1ヶ所に集まって、みんなでワイワイやるって感じですが、オンライン&リモートの環境でどうされていますか? オンラインでも同じように1つに集まっているのか、それとも別々にやっているのか?など。
スプリントレビューは集まって各チームの代表者がデモする形でやっており、バザー形式ではやっていません。現在はMeetで代用しています。
バザール形式にしていないのは下記の理由です。
- LeSS移行当初は仕様の不統一がプロダクトで目立ち、指摘やフィードバックを全員に聞いて欲しかった
- 質疑応答がいま一つ盛り上がらないことが多く、分散化してさらにフィードバックが減ることを嫌った
1, 2はだいぶ解消してきたので、リモートを辞めたらバザールを再度検討するかもしれませんが、今のところ変更する予定はありません。
前職もLeSSでスプリントレビューに悩んだことがありましたが、その時は
- 同じ内容を何度もデモするのが辛い
- ステークホルダーの意見を聞きたい人が多く、バザー形式にすると聞けない人が多く出た
という懸念もありました。
オンラインで開く場合、Discordで行うと、「集まっている」感じが出て良いかなと思っています。
2:オーバーオールレトロスペクティブのやり方
Q: 1と似たような感じですが、わりと参加者が多めになると思っています。 どのようにやっているのか事例やハマった点(変わっていった点など)があればお聞きしたいなと。
オーバーオールレトロスペクティブの定義は下記を参照
LeSSのルール (February 2016 (5)) - Large Scale Scrum (LeSS)
オーバーオールレトロスペクティブは各チームのレトロスペクティブの後に行われる。ここでは複数チームの共通課題や広い領域の課題を扱い、改善に向けての試みを決める。この場にはプロダクトオーナー、全スクラムマスター、チーム代表とマネージャー(いる場合)が参加する。
自分たちはチーム代表者(スクラムマスター)とマネージャーで毎週開催しています。 各チームで振り返りをしてもらった後、振り返りの概要とチーム内で解決できない課題のエスカレーションの場として設定しています。 定義を参照しても「メンバー全員でやる」とはなってないですね。
あまりハマった記憶はないですが、それなりに重たい宿題が上がってくることが多いので、対処する課題は絞って少しずつ解消していくように気をつけてはいます。