tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

Engineering ManagerはManagerでしょ

この記事はEngineering Manager Advent Calendar 2019 20日目の記事です。

qiita.com

はじめに

他のEngineering Managerの方とお話しすると「技術」「プロセス」「組織」「育成」といった様々な悩みを聞きます。 ですが名前に"Manager"と入っている以上、組織の中間管理職の1つのはずです。 マネージャーとしての振る舞いが議論の俎上に上がることが少ない気がしたので、普段自分が気をつけていることを3つほど紹介します。

〇〇申請忘れられがち

勤怠承認・経費申請・利用申請などなど、ヒト・モノ・カネを預かるマネージャーには何かと承認作業が求められがちです。 溜めがち・サボりがち・忘れがちなのはエンジニアに限らない傾向なのかもしれませんが、ただ諦めていませんか? メンバーに何度も催促することは基本ですが、他にも工夫する余地はありませんか?

例えば「○○さんがリモート退勤1分後に勤怠時刻修正を送ってきてくれました 最高!」といったことを、皆が見えるSlackチャンネルに投稿したところ、リモーワーク時の勤怠申請をまめに送るメンバーが増えました。

また先月末の勤怠承認締め日前にはこんなメッセージをSlackに投稿したりしました。手を変え、品を変え、協力を促す努力はするべきだと思います。

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一番多く押されているスタンプは「なんてこった」です

ルールを文章化し、守って欲しいことを伝える

メンバーにはチームを組んで開発に取り組んでもらっていますが、中にはリモートで稼働する人もいます。 リモートワークでの業務効率を高めるため、「全員リモートワークを経験し、課題を議論しよう」という取り組みを、メンバーが自主的に始めてくれたことがありました。

マネージャーの自分抜きで改善を始めてくれたことは大変嬉しかったものの。会社としてはリモートワークは上長の許可の元行うルールになっており、リモートワークを積極的に推進している訳でもなかったのでルールと目的を改めて明示しておく必要があるなと感じ、下記のメッセージをSlackに投稿しました。

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ルールや考えは口頭でつたえるだけでなく、都度皆が見える場で共有することが大事だし、自由な取り組みをしてもらうにもここだけは守って欲しいという境界を明確にしておくことは重要だと考えています。

見本となる動きをする

できていない人に注意・助言されても聞かないと思っています。 なので自分がやって欲しいなと思っていることは率先して取り組んでいます。

  • 時間を守る
    • 遅刻しそうなら早めに連絡する。
    • 会議は時間になったら始めて、遅れる人を待たない。
  • 日頃からインプットする
    • 本を買う、本を読む
    • 役に立つ情報を共有する。
  • 日頃からアウトプットする
    • ブログを書く。
    • 登壇しにいく。

おわりに

「エンジニア相手だから」という先入観を捨て、マネージャーとしての当たり前の振る舞いを積み上げた先に「いいEngineering Managerのあり方」があるのではないでしょうか。