tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、マネージメント、ファシリテーションについて学んだことの記録

「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック」を読んで #目標づくりガイドブック

事前レビューに参加させていただいた書籍を頂戴しました。この記事を公開した2024年7月15日時点では発売されておらず、2024年7月22日発売予定です。

昨年出版された私の書籍「アジャイルプラクティスガイドブック チームで成果を出すための開発技術の実践知」のシリーズ本で、アジャイルな開発で役立つであろう目標づくりの知識や考え方について網羅的に触れられています。書籍の内容が興味深すぎて、事前レビューを真っ先に完走したのは良い思い出です。著者の小田中さん、編集の方の次にこの書籍を読み終わった読者は私のはずだと自信を持って言えます!

こんな書籍です

目標設定のやり方から始まり、目標を達成するまでのチェック頻度やふりかえり方、チームメンバーが助け合う関係性をどう構築するか、チームの開発生産性など、 目標を達成して大きな何かを成し遂げるのに必要なこと が網羅的に紹介されています。業務で何かしらの目標設定をしている人がほとんどだと思いますが、「目標設定のやり方によって成果を出しやすくできる!」と言われると、言われるとどう感じますか? 考えてみれば自明なことなのに、そこに向き合うことは簡単ではありません。知識が不足しているだけでなく、目標の継続な見直しをどうやるか、うまくいってない時の気持ちの持ち方など、詳しい誰かから教えてもらえる機会はなかなかありません。この本はそれらの悩みに答えてくれます。

ここが好き

RSGTやスクラムフェスなどのカンファレンスで目標を扱った発表はこれまでもありましたが、紹介される参考文献はどれも「難易度もページ数も重ため(主観)」で、「複数冊を読んで全体感が掴める」状態で、目標設定に困っている人のレベルと、課題が解決できるまでに必要な勉強コストに大きな隔たりがありました。この書籍は1冊で幅広い内容が触れられており、元の参考文献もきちんと紹介され、チームの成長に合わせた説明が漫画と共に行われており、軽い読み口で多くの知識が吸収しやすいように書かれています。

事前のレビューでは「文章の節々に小田中さんの熱いパッションがほとばしっていて、コッテリな読み口の本になりそうだ」と思っていました。が、いただいた書籍では著者の思いはそのままに、より多くの人に読んでもらいやすく進化しています。

またコラム執筆者が豪華で、書籍をいただいて真っ先に読んだのも全員分のコラムでした。 いろんな立場で活躍されている各者の知見も合わさり、いろいろな角度から目標設定について考えを深めることができます。

  • 目標達成マシンにならないために(芹澤 雅人)
  • 目標は記憶に残すのではなく、記録に残そう(市谷 聡啓)
  • 自分の成長と組織からの評価は、重なるが別のもの(小笠原 晋也)
  • 戦略とは今やるべき3つの優先度リスト(松本 勇気)
  • あなたは自分のゴールを持っていますか?(新井 剛)
  • スクラムチームにおける評価のあり方(川口 恭伸)
  • 目標設定と確認はいつやるの?(森 一樹)
  • ワクワク目標を立てる意義とは?(湯前 慶大)

こんな方におすすめ

少し長い期間(3ヶ月〜1年)を見据えて、チームをまとめて大きなゴールに辿り着くことを期待されるリーダーの方、および苦しんでいるリーダーを助けたいと思うチームメンバーに刺さるのではないかと思います。

出版に絡んで、イベントや登壇もあるようなので、こちらも合わせておすすめです。

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