「アジャイルHR」とか「スクラム人事」とか、アジャイルソフトウェア開発から離れたアジャイル・スクラムを冠する用語をよく聞くようになったので整理のためにまとめてみました。
アジャイルHR / アジャイル人事
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2018年07月号 [雑誌]
- 作者: ダイヤモンド社
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/09
- メディア: Kindle版
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ハーバードビジネスレビューでも特集が組まれたことのある用語。日本だけでなく世界でも使われている。
従来の人事管理は任務遂行を重視しがちだが、アジャイルな人事管理は専門知識の育成、コラボレーションと迅速な意思決定に重点を置いている。マネジャーは、コーチングに優れているサーバントリーダーとして位置づけられる。 そのほか、(1)従業員に絶えず学びの場を提供する(2)従業員は絶え間なくフィードバックを受ける(3)成功指数は従業員の満足度と定着率、イノベーションを生み出しているかで決まる――などがアジャイルな人事管理の特徴だ。
「ソフトウェア開発で先行していた組織をアジャイルにする仕組みづくりを人事で取り入れていく動き」と考えて良さそう。
スクラム採用
株式会社HERPが提唱する概念で日本だけの用語と思われる。 "scrum recruitment"でGoogle検索しても言及しているサイトは見当たらない。
この言葉は、チーム開発の手法としてインターネット系企業で広く取り入れられている、スクラム開発と同様に、共通のゴール(採用目標の達成)のために、全社員が一丸となって採用活動に取り組むことを意図して、弊社がネーミングしたものです。そしてスクラム開発の思想である、経験に基づくアプローチをベースに、現れた課題に柔軟に対応していくことを基本原則とする点も、同様にスクラム採用に欠かせないポイントだと考えています。
ソフトウェア開発のスクラムを参考にしたようだが、「スクラムを使って人事・採用を改善する」ではない。
下記3つがスクラム採用のポイントらしい。
- 権限移譲
- 成果の可視化
- 採用担当のPM化
アジャイル開発・スクラムのプラクティスを使ったバックオフィス・採用の改善
アジャイルソフトウェア開発フレームワークのスクラムそのもの、またはその中のプラクティスを活用してバックオフィス・採用の改善するアプローチ。ヴァル研究所とガイアックスの事例をよく聞くが、他の会社でも実は取り組んでいるのかもしれない。
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