tuneの日記

アジャイル開発、組織変革、ファシリテーションについて学んだことの記録

アジャイルに開発された戦闘機 SAAB社グリペンについて

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はじめに

アジャイル開発、スクラム開発の研修資料で「戦闘機だってアジャイルに作れる」という事例紹介で、よく引用されている気がするのですが、なかなかまとまった情報が見つからないのでここにまとめておきます。

SAAB社・グリペンについて

グリペンの特徴

  • 戦闘機が帰還したのち、システムをシャットダウンしてから再始動、再び滑走路へ出ていくまでの時間「ターンアラウンドタイム」が10分。
    • F-15F-16では、おおむね2時間から3時間
  • 機体は可能な限りシンプルに、かつ必要な機器が最低限となるよう、設計時から配慮されている。
    • 1名の監督者と5名の整備員でターンアラウンド中の整備ができる。
    • 設備の整った航空基地だけでなく、高速道路を流用した臨時飛行場でも上記対応が可能。
  • 製造単価から燃料、廃棄に至るまでに必要な経費「ライフサイクルコスト」が1機あたり約100億円と安い。
    • 航空自衛隊が擁する三菱F-2戦闘機のライフサイクルコストは1機あたり370億円

SAAB社におけるアジャイル開発

モジュールごとにチーム開発

ソフトウェア開発におけるオブジェクト思考的な考えを取り入れ、コクピット・機体・エンジンなどの単位でチームを組織している。

スクラムの適用

スプリントは3週間区切り、全チームがタイミングを揃えている。

デイリースクラムは4096人が開発に従事し、毎日Scrum of Scrumsで1時間内に情報共有を終える。

  • 7:30 Daily Scrum
  • 7:45 Scrum of Scrums
  • 8:00 Scrum of Scrum of Scrums
  • 8:15 Scrum of Scrum of Scrum of Scrums
  • 8:30 Executive Action Team

その他

会社の誰もがいつでも現在の3Dモデル、ソフトウェアにアクセスすることができる。またこれらを元にしたフライトシミュレータを使うことができる。

情報源

Agile In Military Hardware - How the SAAB Gripen became the world’s most cost effective military aircraft

Owning the Sky with Agile

trafficnews.jp