Ques #14で「顧客価値を安定的に届けるために―Rettyにおけるアジャイル開発とQA改善の取り組み」を話してきました
はじめに
QA界隈のエンジニアが集まる老舗イベントQues #14で登壇する機会をいただき話してきました。「Agile Testの今」というお題に対し、「アジャイルな開発」を実現するためのRettyにおける文化の変革について事例を交えて紹介しています。素敵なオフィスでの満員の会場に、事前のインタビューでの集客と、Quesの運営スタッフの皆様には大変感謝しております。
Twitterのハッシュタグ付き投稿をみるにそれなりに参考になる発表ができたのではないかと思います。以下、いただいたコメントについて簡単にフォローします。
Twitterでいただいたコメント
口コミサイトのテスト観点とか考えるの面白そう #ques14
— ミジンコおじさん (@koppamijinko) November 15, 2019
投稿内容のチェック、ハッシュタグなどの解析、表示する順番などなど面白要素がたくさんあると思います。
#Retty #ques14
— たなかまる (@tanakamarudayo) November 15, 2019
Retty創業9周年おめでとう!
知人が新宿で合コンをしたいそうですがどこがおすすめですか?
こちらをどうぞ → 【2019年最新!】新宿の合コンで今年人気のおすすめ30店 - Rettyまとめ
RettyにはQA専門の人がいないとのこと。定期的に感じる、テストエンジニアいらない可能性。どうするテストエンジニア。 #ques14
— しろうま (@siro_uma) November 15, 2019
QAは無くならないし、弊社もQA見てくれる人がいるなら大変心強いです。 QA組織が必要(そしてリリースのブロッカーとなっている)、テスト自動化だけをやるエンジニアがいる、手動テストだけをやるエンジニアがいる・・・というのはだんだん変わっていくかもしれませんが。
優先順位が低いものをどう扱っているか気になる
— カルバート (@trickmrbiz) November 15, 2019
#ques14
プロダクトオーナーの判断に委ねています。重要度と優先度を元に考えることが多いと思いますが、最後は誰かが決めないといけないので。
重要なものをどう決めるか/良かったか良くなかったかどう判断するか /ABテストとかで勝ち負け決めてる?もしそうならパターンでテストしてるの期間でテストしてるのか #ques14
— Fumikazu Fujiwara (@freddiefujiwara) November 15, 2019
ABテストは結構やっています。
「AgileをやろうとするがWFになる」は分かるが、「ScrumをやろうとするがWFになる」は分からないなぁ…#ques14
— broccoli (@nihonbuson) November 15, 2019
名前を付け替えてスクラムイベントを形式的に取り入れるとわりかしありますよ。 - 責任者→プロダクトオーナー - プロジェクトマネージャー→スクラムマスター - 進捗定例→スプリントレビュー
xUnitとかもない状態なのかな あればコードをいじるのも怖くないかも #ques14
— Fumikazu Fujiwara (@freddiefujiwara) November 15, 2019
xUnit系テストは十分にないです。あればもっと改善早く進むのですが。
Rettyは、
— てすと三郎 (@test_toki36) November 15, 2019
php(未経験の創業者)で作ったコードで動いてる。
→レガシーとなってる原因みたい。
でも、1度も捨てたことないってさ!
秘伝のコード
#ques14
創業者が書いたコードの大半は書き直されていると思いますが、どこかに残っていると思います。
システム思考楽しそう。 #ques14
— ミジンコおじさん (@koppamijinko) November 15, 2019
システム思考はこのブログも参考にしてください→ LeSS Study LeSS本読書会 第7回 実際にワークショップやってみよう会 - tuneの日記
スクラムのプラクティスを表明的に導入したものの、型が守られてなかった感じかな?(スクラムやってないのであんまりよくわからない) #ques14
— カルバート (@trickmrbiz) November 15, 2019
型は表面的に守られているけど、なぜやるのかの目的を腹落ちしないまま続けていた感じです。
スクラムあるあるかもしれませんが、バックログの優先順位は価値を優先するのか、規模が小さく出しやすいものから手をつけるのでしょうか#ques14
— ノグチ (@N2Teiz) November 15, 2019
それも含めてプロダクトオーナーが決めるものですが、やりやすいものばかり手掛けていると「へろへろバックログ」になってしまいます→ Agile Product Management - Speaker Deck
8pt以上だと分割するってしてたけど、ストーリーポイントがそもそもなかったのかな??
— 葛はエオルゼアに降り立った (@kazurasaka) November 15, 2019
#ques14
開発期間をストーリーポイントという単位に換算していた、大きくても分割しなかったというのがそもそもの問題です。
QA natsukaって創業メンバーの長束さんのことかな #ques14
— Fumikazu Fujiwara (@freddiefujiwara) November 15, 2019
正しくは"stg-natsuka"という検証環境ですが、名前の由来は間違い無いかと。創業者によるQAとかではないです。
プロセス改善というよりバリューチェーンの改善ですね。付箋紙の剥がし方に改善の余地がありそうw #ques14
— TB (@Taka_bow) November 15, 2019
なかなか定着しなくて・・・→ アジャイル開発に使う文房具の使い方・選び方 - tuneの日記
リアーキテクチャ。さらっと言ってるけど大変なイメージしかない。素人だから?😭 #ques14
— しらみ (@a_shirami) November 15, 2019
大変です。これは私が入社してからの半年ではなく、入社前から1年ぐらい時間をかけてやったことです。やり切ってくれたメンバーには感謝しかありません。
"小さくすると一般的にはQAしづらくなる。" 個人的には小さくした方がテストしやすくなるような気がしてしまう。うーーん。 #ques14
— しろうま (@siro_uma) November 15, 2019
対象が小さい方がテストはやりやすい。ただしマイクロサービスは相互の依存があるからそこを含めたテストは難しいというお気持ちです。
型なし言語から型ありへって面白いな。結局型要るんじゃん。 #ques14
— さすらいのレビュー屋 (@mori_ryuji) November 15, 2019
ビジネスロジックを整理するには型ありが向いているのかなと最近感じています。
作り直しのリファクタリングの時のテストがつらいかと思うけど、どんな感じでやっていったかは気になる #ques14
— Matsu(まつ)@技書博3F-せ06 (@mty_mno) November 15, 2019
開発メンバーが愚直に書いてくれました m(_ _ )m
マイクロサービスへの完全移行したと言い切れるのすごい
— Shogo Tokui (@ShogoTokui) November 15, 2019
どうやったんだろう
#ques14
マイクロサービス化の準備は私の入社前から1年ほどやっていて、現在もテスト展開中の状況です。
「 組織全体で品質を担保していこうという気持ちがあるからQAチームは必要ない」んんん???いや、それはどの開発組織も同じ気持ちなんですが… #ques14
— よーや (@yoya_k) November 15, 2019
QAチームはあるに越したことはないけど、ビジネスロジックが不明瞭という一番重要な問題に対してQAチームを作ることはその直接的な解決になっていないということです。
テスト観点の整理をした #ques14
— ミジンコおじさん (@koppamijinko) November 15, 2019
ユーザー観点のテスト項目出しなので他社のQAエンジニア/テストエンジニアが作るテスト項目よりもずっと洗い粒度です。作る工数はかかりますが、プロダクト全体視点で仕様の漏れがないかを考えるメリットがまさっている状態です。
集積していっぱいになった後の未来が気になる…#ques14
— broccoli (@nihonbuson) November 15, 2019
ある程度溜まったら整理して次の段階にいくんだと思います。今はテスト項目を洗い出すのも辛い状態なので観点の集積から始めたというお話です。
ドメイン知識の蓄積に対する答えはテスト観点を集めること? #ques14
— さすらいのレビュー屋 (@mori_ryuji) November 15, 2019
ドメイン知識を蓄積する→仕様を押さえたい→仕様の前に観点がよくわかってない の状態でした。ドメイン知識を蓄積するための前段階ぐらいです m(_ _ )m
この急激な変化に着いていくの、ひとによってはかなり抵抗感あったりもすると思うんだけど、そーゆー反発とかはなかったのかな?
— ゆふ@仕事系 (@yufu69) November 15, 2019
「みんなQAちゃんとしたい気持ちはある」って話だし、やはり「そーゆーイケてるひとを選んで採用する」みたいな感じなのかな。。#ques14
一緒い働いているメンバーがイケていることは否定しませんが、「きれいなウォーターフォール」をやっているときと同じメンバーなので人の問題ではないと思っています。変わっていくことに不安を感じるメンバーがいるのはどの環境でも起きうるので時間をかけて少しずつ変えていきます。
入社半年という信頼貯金少ない中で、文化の根幹にメスを入れるのは難易度高め。
— aqink (@aqink23) November 15, 2019
こういう改善って「何をいうかより誰がいうか」みたいな部分も大きく作用すると思うので、その壁をすんなり乗り越えたのかが気になる。#ques14
信頼貯金が無い状態からのスタートなので、少しずつ少しずつ変え続けるしか無いですね。
「どう〇〇したんですか?」
— halspring (@halspring_qa) November 15, 2019
の答えが常に「とりあえずやる」「できるところから少しずつ広げた」に収束している#ques14
指摘されて気がつきました。確かにそうですね!
アジャイル開発の現場ではQA専任者が居ないこと多いのかな?#ques14
— rr_robert (@rrrobert10) November 15, 2019
そんなことはないと思います。ただ開発プロセスの末端にいてゲートキーパーをしているのではなく、全体に関与しプロセスで品質を高めるように関与する方が活躍している印象を受けます。
マイクロサービスアーキテクチャだとサービスに閉じてしまってドメイン横断的なQAが難しいのかと思ったけど、そこはあんまりないのかな。観点集積でカバーしてる? #ques14
— testtatto_inoue (@testtatto) November 15, 2019
マイクロサービスを導入する話をするとサービスごとにチームを作りがちですが、1チームが複数のサービスにまたがって手を入れることができればドメイン知識が散在する問題は起きないのかなと思っています。